のどかなる~Tierra Santa

フラメンコギタリストいわねさとしが願う、世界中の人々の平穏な日々

第316回 光秀と歴史16 本能寺の変の動機

さて、本のレビューはこの辺にしておいて、何故光秀は本能寺の変を起こしたのか…という動機について少し触れておきましょう。といっても、ほとんど明智憲三郎氏の受け売りです。

そうそう!憲三郎氏のブログに、このブログが紹介されました。ただの通し番号だったのに、副題まで付けて下さいました!せっかくなので、過去の記事に副題を頂戴します(笑)。

とても光栄なことです!
明智憲三郎さん、ありがとうございます(^^)/

blog.goo.ne.jp

 

2020年6月、自身の書き方の悪さを反省し、多少修正いたしました。

 

  

本能寺の変の動機

よく言われる本能寺の変の動機は、第11話にwikipediaから引用したように、たくさんありますが、どれも現実味に欠けるものと言って良いでしょう。

第14話でお話ししたことですが、「謀反が失敗すれば一族が滅亡する可能性が高いことを、承知の上で行うほどの重大な理由」が必要と考えるべきです。

自制心の無い人や子供ではなく、67歳の光秀が起こした謀反の動機を考える必要があります。

 

素人には知識が足りないので、あたしにできることは、

「自分が同じ立場だったら、どのように身を処しただろうか?」
「どんな理由があったら、光秀と同じ選択をしただろうか?」

と考えます。
あなただったらどうしますか?

 

  

あなたなら、どうする?

あなたは、ある重要な地方を任されている責任者で、信長社長のもっとも信頼する腹心です。社長は、不遇な前半生を送ってきたあなたを充分に評価してくれていて、あなたも社長に大恩を感じています。あなたには1万人以上の親族や部下たちがついていて、仕事にやりがいや責任を感じています。

殺人が罪に問われなかったとして…社長に隙があったら突発的に謀反を起こすでしょうか?

失敗したら…あなた、親族、友人、部下、例外なく滅亡です。軽々しくは行動できないはずです。

 

 どうしても社長になりたかった
 ハゲと言われて恨んだ(作り話)
 母親を見殺しにされて恨んだ(作り話)

 

あなたは、そんな理由で身を滅ぼす危険を冒しますか?

このような理由を、憲三郎氏は「三面記事史観」と呼んでいます。まさにその通りです!

確かに、このような動機であっても、有名な俳優さんが迫真の演技をすれば、よく知られている明智光秀のドラマが出来上がりますが、少し考えてみれば、こんな動機はあり得ないことがわかります。

 

もっと深刻な動機が存在していて、充分に計画が練られた上で実行されたと考えるべきではないでしょうか?