のどかなる~Tierra Santa

フラメンコギタリストいわねさとしが願う、世界中の人々の平穏な日々

第301回 光秀と歴史1 前置き

以前予告していたように、明智光秀の話をしていきますが…最初に断っておきます。多分、あたしが生涯に書くブログの中で、もっとも長い話になると思います。興味の無い人や、読むのに疲れた人は、2週間くらい空けてからいらして下さい(笑)。

 

専門家に比較したら、あたしの知識なんてたかが知れてますが、専門家の説の穴を見付けられる程度にはいろいろなことを吸収してきましたつもりです。

 

間違った知識が広まったが故に苦労してきた人たちがいます。これをキッカケに、正当な評価ができる人が増えること、歴史から学ぶ人が増えることを望みます。

 

普段、政治に絡む話はしないんですが、今回だけはそういったことにも少し踏み込んで話していこうと思いますm(__)m



「あたしが明智光秀という人を好きなのか?」と聞かれると、「かつては大好きでした」と答えます。汚名を受けながら、守るべきものを守った勇気ある人です。周囲の状況がどうであれ、必要だと思ったことを妥協せずに行うのは、どの時代でも簡単ではありません。本を読むことでしか知ることができない光秀に、大切なことをいろいろ教わった気がしていました。

 

ところが、あたしが思い描いていた光秀像は、真実とは微妙にズレた視点で書かれた軍記物や、間違った認識を持った歴史学者たちが作り上げた虚像でした。それに気付いて、実像が見えてくると…未だに光秀が好きなのかどうか、わからなくなってしまいました。未だによくわかりません。

 

けれど、あたしの人生に少なからず影響を与えてくれた、明智光秀という人について、あたしの生涯の中で一度はしっかりと向き合って、明文化してみたいと思うのです。