第346回　不適切な自粛要請 - のどかなる～Tierra Santa

不公平な自粛要請

あたしの視点では、飲食店や文化に類するものだけが自粛を強いられてきたと感じます。そして、会社員や公務員は不平等に守られています。会社員や公務員が仕事を自粛すると立ち行かない？出社を自粛したらクビになる？冗談じゃありません。こちらはとっくに立ち行かない状態、無収入になっています。

”会社員は経済を停滞させないためにがんばっている”なんて詭弁です。もちろん、当人たちはそう思い込んでいるのかもしれませんが、それによって潤うのは”その会社とその会社で働く人たちだけ”です。その会社が上げた利益が、国や個人事業主に還元されるわけではありません。納税で還元できるというのなら、個人事業主だって同じではないですか。

テレワークを推進して出社する人が半数以下になったとしても、問題は解決しません。未だに多くの会社員が出社を続けるからこそ、職場、通勤電車、飲食店などで、感染拡大の危険が続くのではありませんか？

誤解してほしくないんですが、会社員の多くが望んで出社しているなんて考えていません。危険を感じていて出社を拒否したくても、会社や上司に逆らえない場合も多いと思います。

しかし、ウィルスの感染拡大を防ぐためにもっとも有効な手段は、会社員の出社を完全に停止させることです。これは会社員が自主的に行うことではなく、経営者や政府が決めるべきことです。休日の外出自粛要請は、的外れな対策です。

緊急事態宣言が出されるようになって、ようやく改善の兆しが見えたものの、不公平で不適当な対処を続けてきた理由は別にあると考えるべきでしょう。政府に、感染拡大を抑える意思があったとは、とても思えません。

医療の危機

医療の危機について、焦点をズラした報道が多くなされていると感じます。患者数、重症患者数の増加に伴い、ベッドや設備などの不足、医療機関の不足…これを医療の危機と感じている人が非常に多いようです。

もちろん、それも危機的状況に違いありませんが、本当の危機とは”特効薬が無いこと”です。

微熱や高熱が出て感染の疑いがあった時、あなたは病院に行って、お医者さんにどうしてほしいのでしょうか？特効薬はありません。何をしてもらうために病院に行きますか？

呼吸困難な状態になれば応急処置が必要ですから、救急車を呼んででも病院に行かなくてはなりません。しかし、症状が軽微な場合は、感染していても隔離されるだけですから、一人暮らしの人などは病院に行く意味があまりありません。
むしろ、病院に行くことで感染したり、感染させたりする可能性があるので、熱がちょっと出た程度では病院には行かずに、自宅に引き籠もった方が良いと、あたしには思えます。

こんな状況ですから、病院に行っても、高齢者や基礎疾患のある人は、結局亡くなるかもしれません。ウィルスに感染してからでは、何を行っても手遅れだと考えた方が良いのではないでしょうか？

特効薬が出回るまでは、感染の危険を少しでも減らすことが大切です。社会のため、日本国のためなんてどうでもいいんです（笑）。そういうのは、他の人が勝手に考えれば良いのです。

特効薬が無い今、感染したら非常に厄介です。あなたは、あなた自身と周囲の身を守るために、社会活動の多くを自粛した方が良いのではないでしょうか？こういう考えの方が、はるかに説得力があると思いませんか（笑）？

これが、パルマ教室を一時閉鎖した最大の理由です。

政府の対応

政府の対応は”非常に遅い”の一言に尽きます。

クーポン券や給付金

政府は、今後の対応について、次のように分けて考えているようです。
①感染拡大抑制期
②（収束後の）反転攻勢期

何故、②に必要なクーポン券が、①に必要なマスクや給付金よりも先に発表されたのでしょうか？本来ならば、迅速な対応をすべきところです。
「政府首脳部がバカだから」と思う人は多いかもしれませんが、そう思っている人は次の資料を見てみて下さい。ろくに読まずに高速スクロールだけで結構です。あたしも面倒なので読んでません（笑）。

https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/200009_1.pdf

こんなに事細かく考えている人たちが、「順番を間違えた」なんてあり得ません。政府首脳部はバカなのではなく、予定通りに発表の順番を変えていると思います。