今回は、少し違った角度からコロナの現状を分析してみようと思います。
取得の難しいデータ
以前から疑問に思っていたのですが、東京都のコロナ死者数、日本全国のコロナ死者数のデータを見付けることが難しいと感じています。
死者数の累計は連日報道されていますが、あたしが探しているのは、「年代別・男女別の死者数」です。
東京都防災ホームページや厚労省ホームページを見ても、どこをどう探して良いかわかりません。見付けることのできた方は、是非ともご一報下さい。
東洋経済オンライン
こちらはデータを見るのに便利かと思います。
しかし、残念ながら、「年代別・男女別の死者数」を見付けることはできませんでした。よくある質問の欄に、このようなものがありました。
東京都も厚労省もデータを公表していない?
あたしの検索が悪いだけかもしれませんが、作為の匂いを感じます(笑)。
ショボいデータ
今回かろうじて見付けたのは、こんなショボいデータでした。・・・やっぱり、あたしの検索が悪いのかなぁ。
このデータの死者数(赤色)だけを利用して、分析を行います。
でも、コレ・・・厚労省からデータ引っ張って来てるはずですよね?
東洋経済オンラインのQ&Aと、変に主張が噛み合わないように感じられます。
とりあえず、分析
6月29日現在、コロナによる死者数は971人となっています。上記のデータは24日のものですが、大きな変動は無いので、これを利用して大雑把に計算してみます。
上のグラフを見て、80代以上+70代で800人を超える数字を仮定してみます。
・80代以上 560人
・70代 240人
これで800人ですね。
・60代 100人
・50代 50人
合計で、950人・・・こんなところでしょうか。
30代以下は5人となっているので、40代を20人とでもしておきましょうか。
これで合計975人・・・ちょっと多くなりましたが(笑)、目安作りなのでご容赦下さい。
死者の平均年齢を計算
70代ならば、70~79歳と幅が広いので、75歳として計算します。60代、50代なども同様です。
80代以上は、90歳以上も含まれるので85歳では計算として不適切なので、88歳として計算します。
30代以下は、5人と少ないです。28歳の力士が亡くなっていますが、20代よりも30代の方が多く亡くなっていると思われるので、35歳で計算します。
・80代以上 88×560人=49280
・70代 75×240人=18000
・60代 65×100人=6500
・50代 55×50人=2750
・40代 45×20人=900
・30代以下 35×5人=175
これを全部足して、975で割れば平均年齢が出ます。
この計算で出たコロナ死者の平均年齢は79.6歳でした。
日本の平均寿命よりは、少し低い数字が出ました。その差分が、例年よりも脅威になる健康被害ということになりましょうか。
男女比
コロナ死者は男性の方がはるかに多いという情報を得ました。
男性の死者が全体の7割強を占めるということですから、コロナ死者の平均年齢は男性の死亡年齢によるところが大きいということになります。
最近発表になった2018年の平均寿命は、女性が87.3歳、男性は81.2歳だそうです。
上で計算したコロナ死者の平均年齢は79.6歳ですから、男性の平均寿命に近いですね。ちなみに、80代以上を88ではなく90で計算すると80.4歳になります。また、「70代以上の死者数は800人を超える」ところを800人で計算していますから、上で仮定した数字を少し調整すれば、より一層平均寿命に近付きます。
これはもはや誤差の範囲と言って良いかもしれません。
長々と計算してきましたが、コロナ死者の平均年齢が83歳くらいにならなければ、あたしの考えていたことの証明にはならないかもしれません。
しかし、「コロナ死が実は寿命だった」という推測を完全に捨て去る気にもなれません。
より精度の高い計算を行うためには死者数1000人では無理があるでしょうし、厚労省が正確なデータを出す必要があると思われます。